堀北まき主演の劇場版「白夜行」見てきた

最初に白夜行を知ったのはTVドラマでなのだが、個人的に好きなタイプの話だったので劇場版も見てみた。TV版は小説とはかなり雰囲気を変えた演出になっていたらしいのだが、そこから比較すると劇場版はどちらかといえば小説に忠実な演出だったんだろう。以下感想

  • 雰囲気はとことんあやしげで暗い。
  • 最後までゆきほとりょうじの関係が蜜であることが見えず感情移入は難しいかも。原作やTV版を知っていればそれなりに可能。白夜行はこの映画が初めてという人にはミステリーとして楽しめるのかも。ただし初めてで劇場で白夜行を見る人が少ないと思われる。
  • ゆきほがとことんりょうじと他人であることを演出として貫いており、飛び降りて死んだりょうじを見た後に立ち去るときの表情からの心境を考えるのがむずかしい。
  • 昭和55年以後を描いており、古臭さをとことん演出したせいで演者の顔がぶさいくで気持ち悪く見える。
  • 戸田恵子の馬面がひきたてられている。
  • 船越がなかなかよかった。
  • 最後に船越演じる刑事がゆきほとりょうじのいきさつをすべて話すのだが、いつどういった要素を元にそこまで細かい推理ができたのかが不明すぎてやや飛躍した展開に感じた。特に初めて見る人はそう感じるはず。
  • 堀北の演技にセックスアピールが足りないなどと海外で酷評されたらしいが堀北の下手な演技はいつもどおりなので気にならない。

まぁ個人的には楽しめた。