ペニーオークション初体験

グルーポン並に怪しげなWebサービスとして名高いペニーオークション(特定のサイト名ではなく形態の名前)を試してみることにした。「コイン」の使用とコインで落札した商品の代金の支払いが別なので誤解しやすいかも。そのへんを踏まえた特徴は以下のようなもの。

  • 競売対象商品は運営会社が用意した物
    • ここがすでにネットオークションと呼ぶには微妙なのだが、要はそこそこ魅力的な商品をエサにしてユーザーにポイントを消費させるという小学生Lvの論理的思考能力があればまずおかしいと気づく仕組み。
  • コインを購入して保持していないとオークションに入札できない。ポイントのようなもの。
  • 入札に使用したコインは落札成否にかかわらず返却されない=ペニーオークションサイト運営会社の収入となる・・・
    • 購入者にとってはこの仕組がまず「ん?」となるところかなと。でもこの仕組がないと運営できないサービスなのです。
  • 落札した後に消費したコインとオークション結果としてついた価格を2重に支払うような形で購入し配送してもらう。まぁそれでも激安で購入できるようだ。

といった感じ。まぁこれで特したと言って喜んでいる人もいるのでなんとも言えないが評判が非常に悪いものもあるようだ。しかし物によっては確かに激安で手に入れられる。でも使ったことがないからまともなものが送られてくるのかどうかは知らない。
で、これでどうやって運営会社が損をしないように調整をするかということを考えてみたのだが・・・まぁ詳細はわからないが適当に以下のように考えた。

  • なんらかのルートでオークション対象商品を新品で安く仕入れる。
  • コインの購入状況と消費状況から対象商品の仕入れを存しない程度に抑える。対象商品が乏しくなりそうな場合は赤字覚悟で仕入れる?
  • かならずユーザー同士が競り合いそうな人気商品をいくつかは置いておく。これによって競り合いが激しくなりコインの消費が促される。これがもっとも儲けとなる部分だろう。

とまぁ・・考察でもなんでもない普通の見解だが、これで運良く収益が出ればウハウハという仕組か。なんともバクチ的なモデルである。
いろいろ穿ってみてしまうサービスだがまぁとりあえず試す・・・。試すサイトは以下の2つ

  • Selecter
    • 品揃えがそれほど多く無い印象・・・
  • GRANTZ AUCTION
    • Selecterなどよりも後発か?でもPC関連などを見た感じでも結構品揃えが豊富なような・・。UPSとかまでちゃんとあるという。

上で博打的と書いたが、人気商品ではタイムアウト直前でそれなりの人数が競り合う。で、タイムアウト直前でみんな手動で入札したり自動入札したりする。このとき1コイン=75円なので1円オークションなどでやっても75円×入札数がとりあえず運営会社への収入として入ると考えられる。そしてそこから商品の原価を引けば利益(その他もろもろの経費は別として)。なので意外とユーザーが金を落としているかも・・・。しかし1円入札での自動入札があった場合、しばらく様子を見て競り合った場合にこちらが損だけしそうなときは早々にその商品の落札は諦めるべき。人気商品さえ出しておけば馬鹿が競りあって一気に原価分のコインぐらいは消費してしまうケースも少なくないようには視えるがサクラであるという可能性も否定出来ない。1コイン75円としているサイトが多いようなので、100コイン消費したとしたら7500円である。そして競り合って使ったコインは落札の成否にかかわらずもどってこないので、これは正直オークションと呼んでいいのかどうか・・・いや、呼んではだめだろう。
バクチをわざわざオークションと呼び直しているということだ。ケシカランw
ヤフオクならいくら競りあっても月額費用の315円は取られるが入札額をもっていかれることなどないからこちらが本当のオークションだろう。ペニオクで下手にコインを買って競り合うよりも、同等の商品をヤフオクなどで探して落とすほうがマシなケースが多そうな気がする。特に人気商品については。どうも自分ぐらいしか興味を持っていないようだというラッキーな商品があれば使ってみるのはいいだろう。

とりあえず各ジャンルに用意されている品数は多いとは言えない。しかも同じ商品で複数競売が用意されるという形態が多いようだ。ここにどれだけ人が群がるかというところが見ものなわけか・・・。つくづくケシカランシステム