AMD Fusion搭載mini-ITXベアボーンでサーバを用意してみた

低消費電力で静かでSSDなサーバがほしいと思ったのでAMD Fusionプロセッサ対応マザボ搭載のベアボーンから組んでみた。ベアボーンというのは完全な自作ではなく、マザボやCPUなどは最初からついている感じの、半自作的な目的のための商品。

ちなみにこの記事は作成したmini-ITX機から書いている。

  • 触った感じ・・・
    • とにかく小さい。場合によってはノートPCよりも小さく感じるかも。無論厚みはノートPCよりはるかに厚い。
    • 正直スペックは低消費電力なところを除けばさほど面白くない。しかしつけっぱなしという特徴からやっぱりこれいいなとなるわけだ。
      • ただAMD FusionはCPUとGPUが統合されたタイプの先駆的なプロセッサなのでそこは面白い。
    • メモリスロットが1つだけというところがさびしいがまぁ問題ない。
    • 電源がノートPCのACアダプタみたい。

FAST社のことはよく知らないのだが、要件にあったベアボーンだったので購入。
mini-ITXにはHDとかディスクドライブなどをねじなどでくっつけたり、スロットにするっと入れたりするマウントがごてごて着いている。最初はん?という感じだったがマニュアルを見て把握。
しかしびびったのはベアボーンと一緒についてきたSATAケーブルがたったの1本という・・・。使ってないのがあったからいいものの、なかったら買いに行くところ。HDとDDで2本は必要だろうといいたい。
そして組んでみたのだが、スリムタイプmini-ITXベアボーンケースの狭いことといったら想像以上。下の写真のとおり配線がみっちりである。ケーブルとドライブの位置関係上どうしてもケースのふたで若干押え込むような状態で閉じなければいけない。
キューブ型のmini-ITXのほうがこの辺は勝手がいいかもしれない。背は高いけど。キューブ型のものはタワー型のように大体ベイがついているかと思われるので、スリムタイプのようにマウントにねじ止めとかする機会は少なくなるだろう。ちなみにこのベアボーンケースのDDスロットはねじ止めも若干あるが基本的には収納できるようなマウントの形状になっている。これ初めてさわるとちょっと迷う。


まぁこれで、静かで低消費電力で小さいサーバーが手に入るのだからOK。

さて、問題はインストールするLinuxカーネルバージョンなのだがAMD Fusionに対応していなければならない。なんとLinuxカーネルバージョンが「3」台になったらしい。こちらのほうがよりAMD Fusionに最適化されているらしいのだが、なににせよ新しいカーネルなのでどうなのだろう状態。2.6.38ぐらいのものを選んでおいてもいいだろうか。

しかしSSDは値が張る。このmini-ITXサーバ全体費用の40%ぐらいをSSDが占めているのではないだろうか・・・。その分動作は快適か。同じAthronX2マシンのmicro-ATXよりも快適な気がする。Windows7でのスコアはたいしたことないのだが、やはり記憶媒体へのアクセス速度が段違いなところが大きいんだろう。

  • 起動と停止がすごく速い。

でもしばらく見ていて思った。あれ?これってディスプレイが付いていないバージョンのノートPCじゃないか? と