CUDAとLLVMについて

 nVidiaATIグラボが出回る中、nVidiaはCUDAというnVidiaグラボでのCUDAパイプラインでしか動かない機構を出した。これは、高速な計算機としてはすばらしいのだが、ATIグラボでは当初OpenCL等でGPGPUをやるなどという流れだったため、え?2つ覚えなきゃいけないの? 無駄無駄無駄ぁ と思ったPGも多いことだろう。
 2011年末ごろから、このような不合理が多少改善されそうな流れになり、CUDA用の実装を備えたLLVMを用意することで、C/C++、ObjectiveC、PythonFortranといったおなじみの各種言語からCUDA用コードを生成するという方針を推しはじめる。まぁこれはこれですばらしいトライであり、ソリューションなのだろうが、CPUに全部載せしてC++から全部できるようなコンパイラにしてくれんのかね? と思っている開発者は少なくないはずだ。無論CPUクラスの半導体GPUまで全部のせして満足なパフォーマンスを出すことがどれだけ難しいことなのかは知っている。しかしAPUなどというジャンルのプロセッサが出てからしばらくたつし、LLVMなんて面倒なこといっている時代は今だけになるかも。そしてそうなってもらいたい。