Windows8

 Windowsは良いバージョンと悪いバージョンが交互に出るともっぱらの評判だが、Windows8はどうだろうか。まぁUIに関しては劇的に変わったため、戸惑いから悪い評判が来ることもわかるが、スタートメニューについて笑えるケースがあった。
 デフォルトではWindows8のデスクトップタスクバーにスタートメニューが表示されないが、ソフトウェアをインストールすることで復活させることができたりする。で、そんなの当然フリーだよな? と思うだろうが、なんと4.5$の有償版が存在する。フリー版もあるが、有償版のほうが使い勝手がいいなどという人がいたりする。今までずっと使っていたスタートメニューをMicrosoftがわざわざ無くしてくれ、それを戻すために有償アプリとかありえんでしょ・・・
 無くなったスタートメニュー復活のために金だすのかよと当然つっこみたくなるだろう。だが、実際はフリー版の「Start Menu 8」で事足りるようだ。有償版の名称は「Start 8」。

  • Start Menu 8をインストールすると、キーボードの特定のキーが反応しなくなる。よって今のところあまりいいソフトウェアではない。

 Vistaの様にパフォーマンスがすごく悪いとかいうことも無いっぽいのでさほど不満はない。タスクマネージャーが見やすくなっており、デザインも洗練された感じになっている。やはりUIがわけからんことになってしまったことで、ユーザーエクスペリエンスが悪くなり、悪評を招くという点が一番の心配かも。Windows7のAeroはなかなか良かったが、サイズ的に無駄を感じることは否めなかった。Windows8のデフォルト設定のUIはキャプションバーがWindows7よりも若干スリムで、ウィンドウやコントロールのコーナーラウンドを無くしたものになっており、個人的にはこういったデザインのほうが使用感が良い。ログイン時にタッチパネル用のUIが必ず表示されるというのが、アクセシビリティを考えるとどうしても無駄という結論になるだろうか。設定で無くせるかどうかは探してみよう。

 普段使いの個人用PCを購入する人はあまり関わらないかもしれないが、「Windows8 Enterprise N又はKN」というNとKN付きエディションがあり、これにはMedia Foundationなどのコンポーネントが初めから入っておらず、Windows Updateでも自動インストールされないため、Media Feature Pack for Windows 8 or 7をインストールしないと、MF.dllなどが必要なアプリケーションを起動した時に怒られる。これはWindows8のみではなくWindows7でもNとKN付きエディションがある。
 なぜわざわざWindows Update等から完全に外す必用があるのかはちょっと理解できないが、なんらかの理由によりNエディションなどを使っている人や、そんなエディションのウィンドウズをタゲにしていない開発者は気をつけておきたいところだ。一度戸惑って検索するまでこんなこと気にもしないだろうし知らないことのほうが多いだろう。

 最も気になるパフォーマンスに関しては、どうやらいい出来になっているようだ。

 他人のベンチ結果と記事のためあまり大きな声では言えないが、Windows8はリリース前から比較的新しいハードウェアに対して、Windows7よりも最適化がなされると謳われていたため、あまり期待せずに期待していたが、外れなかった様だ。となると「Windows8?イラネ。7でいい。」などと情弱なことは言っておれず、物理インスコ環境をちゃんと用意してやらねばらならないだろう。Windows7環境で使っていたアプリも、NやKNエディションでなければ大体はそのまま移行可能なようだし、しばらくデュアルブートで使うというのが無難か。繰り返しになるが、Windowsはエディションによっては他のエディションにあるコンポーネントがデフォルトで無いなどといったケースもあるため、何かでうまくいかなくてもそういうもんだと思っておこう。幸いWindowsは、特殊なエディションで無い限り、Windows Updateをこまめに行なっていれば、大体のコンポーネントはいつのまにかインストールされる仕組みになっている(DirectX Runtimeとかはちょっと別だが)。

 まとめると、Windows8かなりいいのでは?